算数でつまづく原因のひとつに…

1辺が5cmの正方形の面積は?と聞かれれば、
5cm×5cm=25cm2
と答えられるようですが、
逆に、面積144cm2の正方形の1辺は?と聞かれると、どうでしょう。
かけ算九九の範囲内であれば、結構きちんと答えを出してくるのですが、
それを越えてしまうと、とたんにできなくなってしまいます。
これは、「数が多いからできなくなってしまう」ということが一番だと思いますが、
他にもう一つの原因が考えられます。
これも先日書いた「言語力の低下」と同じように、年々低下してきていることが関係していると思われますが…
先生「面積が9cm2の正方形の1辺は?」
生徒「3cm」
先生「OK。なんで?」
生徒「3×3が9だから。」
先生「じゃあ、面積が49cm2の正方形の1辺は?」
生徒「7cm」
先生「OK。なんで?」
生徒「7×7が49だから。」
先生「じゃあ、面積が100cm2の正方形の1辺は?」
生徒「10cm」
先生「OK。なんで?」
生徒「10×10が100だから。」
先生「じゃあ、面積が144cm2の正方形の1辺は?」
生徒「72cmかなぁ? 36cmかなぁ?」
先生「なんでそう思う?」
生徒「÷2をすると72cmで、÷4をすると36cmだから…」
わかりますか?
ずっと同じことをしてきたのに、突如違うことをする…。
実は、この状態が「算数」をできなくさせているひとつの原因でもあります。
ずっと同じ解き方をしてきて解けているのに、
突然、違うことをして混乱し、わからなくなってしまうのです。
確かに、144cm2が12cm×12cmとすぐに出てこないのは仕方がありません。
ならば、わからなくて首をひねっている子の方が分かっていることになるのです。
それを勝手に2で割ったり、4で割ったりしてしまうことが算数にストップをかけてしまう原因のひとつだと思います。
特に、テストのときにミスが多かったり、授業中は解けているのになかなかテストで結果が出ないのは、
このせいかもしれません。
同じことを繰り返し、「どんな問題も同じように解くこと」をポイントにしてみると、
もっと算数の正解率が上がるかもしれませんね。
ちなみに1×1、2×2……20×20は覚えておくと結構楽ですよ。
明日はJR南柏駅からバスで行く(結構歩いている人も多いみたいですが…)、大学や高校も同じ敷地内にある緑に囲まれた学校の説明会に行ってきます。
教室からも塾長の自宅からも車で10分圏内と近いので、あまり早起きしなくても良さそうです。
それではまた明日。
今日の問題
 まわりの長さが80cmで、たての長さが横の長さよりも24cm短い長方形があります。この長方形と同じ面積の正方形を作るとき、1辺は何cmになりますか。
16cm

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