5年生が苦労していた問題

こんばんは。
今日の5年生の算数でちょっと苦労していた問題です。
問題
 1×2×3×4×5×6×…×60を計算した積を6で次々に割っていく時、何回目に答えが小数になりますか。
解説
 考え方としては、
 まず、 1×2×…×60 をすべて素因数分解して表します。
 1×2×3×>(2×2)×5×(2×3)×7×(2×2×2)×…  ※>4,6,8を素因数分解した形
 また、 6=2×3 ですから、
 2が何個、3が何個を数え、2×3の組が何個できるかを考えます。
 この出てきた個数分は6で割り切ることができるということなので、
 「+1」をしたものが答えです。
 でも、すべてを素因数分解するのは大変ですね。
 そこで、次のようにして求めます。
 60÷2=30個
 60÷(2×2)=15個
 60÷(2×2×2)=7個 ※あまりは無視します。
 60÷(2×2×2×2)=3個
 60÷(2×2×2×2×2)=1個
 60÷(2×2×2×2×2×2)=0個 ※0個になった時点でそれ以降は必要なし。
 よって「2」は 30+15+7+3+1=56個あることがわかります。
 また、「3」についても同様にすると、
 60÷3=20個
 60÷(3×3)=6個
 60÷(3×3×3)=2個
 60÷(3×3×3×3)=0個
 よって「3」は 20+6+2=28個です。
 「2」が56個、「3」が28個あるので、(2×3)の組は28組できます。
 つまり、28回は6で割り切れるということです。
 よって答えは 28+1=29回 です。
 ちなみにもし、この問題が「8で割る」だったとしたら、
 8=2×2×2 なので、
 (2×2×2)の組が何個できるかを考えます。
 「2」は56個ですから、
 (2×2×2)の組は 56個÷3=18組 できます。
 つまり18回は「8」で割れると言うことです。
 
 このように必ず>割る数を素因数分解してから考えるようにして下さいね。
 例えば、 
 12なら 12=2×2×3 だから (2×2×3)の組
 10なら 10=2×5 だから (2×5)の組
 という感じです。
しっかりと覚えて、得点につなげていきましょう!
それではまた明日。
今日の問題
 1×2×3×4×5×6×…×40を計算した積を12で次々に割っていく時、何回目に答えが小数になりますか。
19回目

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