3つの関係

こんにちは。
算数では「3つの関係」がとても重要な役割を持ちます。
例えば、
比べる量=元の量×割合
食塩の重さ=全体の重さ×濃さ
道のり=速さ×時間
おつり=払ったお金-使ったお金
残りの量=元の量-使った量
などなど・・・・。
くだらないように見えるかもしれませんが、
算数が苦手な子に限って、これが甘い。
3つの関係のうち、2つの事柄がわかっていれば、残りの1つは必ず出せるはず。
もし、3つの事柄のうち、1つしかわからなかったら?
わからない2つの事柄のうち、どちらかがまた3つの関係で出せたりします。
こんな問題がそうです。
|問題|
2リットルの牛乳があり、A君は1日に3デシリットルの牛乳を飲みます。5日間飲んだ後、残っている牛乳は何リットルですか。
|解法| ※赤字は問題でわかっているもの
残っている牛乳を聞かれているのですから、元の牛乳と飲んだ牛乳がわかればよい。
(残りの牛乳=元の牛乳-飲んだ牛乳) ※3つの関係
元の牛乳は2リットルとわかっているが、飲んだ牛乳はまだわからない。
飲んだ牛乳は1日に3デシリットルで、5日間飲んだことがわかっている。
(飲んだ牛乳=1日に飲む牛乳×日数) ※3つの関係
ここまでくれば、全ての数字がわかっていることになるので、計算開始!
3デシリットル×5日間=15デシリットル…飲んだ牛乳
2リットル-15デシリットル=0.5リットル…残った牛乳
まぁこの問題はかなり簡単だとは思いますが、
3つの関係を考えることで、必要なものは何かが見えてくることは多いのです。
今回の問題の場合は、3つの関係を2段階考えれば答えが出ました。
難しい問題は、これが3段階、4段階、5段階・・・となってきます。
でも、結局同じことです。
必要なものは何か。
これを3つの関係で考えることで、難しい問題も分割しながら解くことができます!

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