差集め算の解説 その2

先日に続き、差集め算の解説です。
ちょっとパターンの違う問題ですが、先日のものと比べるとこちらの方が簡単に思えるかも…。
問題
 K君は1本120円のボールペンを何本か買うつもりで文房具屋さんにいきました。ところが、買おうと思っていたボールペンが売り切れていたので、1本180円のボールペンを買いましたが、2本少なく買っても、金額は120円高くなってしまいました。このとき、180円のボールペンを何本買いましたか。
解説
 さて、この問題の前回との違いは、1本ずつの値段が既にわかっていることです。
 まずは、前回の差集めのように線分図を書きましょう。必ず「代金」をポイントにして下さい。
 単純に180円の方が120円の方よりも120円高かったのですから、
ex080103.png
 となります(単純でしょ)。
 さぁ、線分図をいじっていきましょう。
 この問題の場合、「180円の方が2本少ない」ので、数を合わせるために
 120円の方を2本分減らしてみましょう。
 120円×2本=240円 なので、
ex080105.png
 となります。
 すると、本数をあわせたあとの金額の差は
 120円+240円=360円 なので、
ex080104.png
 のようになります。
 あとは、この金額の差を1本ずつの差で割りましょう。
 360円÷(180円-120円)=6本
 出てきた答えは線分図をいじっていない方です。
 つまり180円の方なので、答えは6本です。
 もちろん、180円の方の線分図をいじって解くこともできます。
 始めの線分図を書いた状態から、今度は180円の方を2本増やしてみましょう。
 180円×2本=360円 なので、
ex080102.png
 差は、120円+360円=480円 なので、
ex080101.png
 480円÷(180円-120円)=8本…120円の方
 よって、 180円の方は 8本-2本=6本。
 このようにどちらの線分図をいじっても答えが出ます。
 前回の分といっしょにまとめると、
 1つずつの値段と個数の差が出ている場合は今回の解き方、
 1つずつの値段の差と個数が出ている場合は前回の解き方 となります。
 まずはしっかりとこの2つのパターンの解き方を覚えましょう。
今日の問題
 K君は1個50円のお菓子を何個か買うつもりでぴったりお金を持ってお店に行きました。すると、そのお菓子は売り切れていたので、1個80円のお菓子を買ったところ、予定より6個少なくなり、おつりが30円になりました。このとき、K君はいくら持ってお店に行きましたか。
750円

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