昨日の続きです。
次に気をつけなければならないのは、
「教えすぎ」
です。
個々にもよるのですが、答えまでの出し方をすべて教えてしまっては、勉強にはなりません。
子どもは分からないから聞いているのですが、
答えを聞きたいのが本音の部分で(特に宿題に追われていたりすると…)、
答えさえ分かってしまえば、後は…
ということが多いのです。
なので、答えを出すまでのプロセスに対して、ヒントを出していくということが大切で、
答えは言わないのが賢明でしょう。
「教えすぎ」が積み重なると最悪の事態が発生する可能性もあります。
その最悪の事態とは「質問できない子」に育つ可能性があるのです。
「質問ができない子」ですから、当然できなくなっていくのは時間の問題です。
塾の先生は「教えすぎ」を防ぐ為に、「考えさせる」「調べさせる」「教える」などのバランスを考えて、
質問を受け付けます。
ということは、あえて「教えない」こともあるのです。
もちろん、それでは子どもは納得しないので、保護者の方に救いを求めるかもしれません。
その時、保護者の方がプロセスも含めて答えまで教えてしまったらどうでしょう。
子どもは、最終的には保護者の方に助けを求めれば答えを出してくれるという感覚になってしまいます。
それがどんどん加速すれば、塾では聞かずに保護者に聞けば良いとなり、
塾に行くこと自体の意味がなくなります。
もちろん、塾に行かず、自宅学習でも受験は成り立ちます(かなりのリスクを伴いますが)が、
すべてのことを保護者が教えることができる場合に限定されるでしょう。
塾に行かせ続けたとしても、保護者に聞けばよいと思っている子は質問しようという気にはなりません。
本格的な受験期に入って、難しい問題も出てきた時、保護者の方ではどうにも解けなくなってきたとき、
「さぁ先生に質問してきなさい」
と言っても後の祭りです。
「教えすぎ」は結構ありがちなことですから、その点では注意していくことが必要です。
更に明日に続く…
今日の問題
ある川の上流にあるA地点と下流にあるB地点は30kmはなれています。A地点からK船が、B地点からJ船が向かい合って同時に出発しました。2つの船は出発してから3時間後に出会い、K船がB地点に着いたとき、J船はA地点まで10kmの地点にいました。これについて、次の問いに答えなさい。ただし、K船とJ船の静水時の速さは同じものとします。
(1) K船とJ船の静水時の速さは時速何kmですか。
(2) この川の流れの速さは時速何kmですか。
⑴時速5km
⑵時速1km
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