隔世の感

6年生は過去問に取り掛かっています。

あくまでも過去の問題なので、過去問が解ければ大丈夫っていうことはないです。
でも、できていなくても過去のことだから大丈夫ってわけにもいきません。

子どもたちの弱点は、覚えていられないこと。

国語の漢字や語句。
算数の公式。
理科や社会の用語。
今まで解いてきた、さまざまな問題。

授業中にやった問題が、そのまま出てるよ。
塾長に言われても、そうだっけ? という顔をしています。

人間だから、忘れます。
それにしても、忘れるスピードが速すぎる。
覚えていられないのは、受験では大問題です。

今の入試問題は格段に解きやすくなっていますが、それは覚えていればの話。
覚えている子は面白いように解けると思います。

さて、どうするか。
もう繰り返すしかないと思います。

近年、根性という言葉をあまり聞かなくなりました。
それでは、根性とは言わず、どれだけその学校に行きたいか。
気持ちを込めて、何度も何度も、地道に。

教室では、同じことを言い、聞き返しています。
子どもたちの記憶に残るよう、飽きるほどに。
また言ってるよ、もう何回目? と思ってくれたら。

そして、家でも暗記の手伝いをしてあげてくださいと保護者会でも話しました。
自分のことは自分で、と言いたいところですが、今の段階では難しいかな。
子どもたちのペースでは、入試までに間に合わなさそうです。

幼い頃から訓練されていないと、覚えるのにも時間がかかる。
掛け算九九に苦労しているKidsコースの子たちを見て、しみじみ感じます。

覚えていなくても困らない生活に変化しても、中学受験は昔のまま変わっていません。
何かツールを持ち込んで検索…道具を使いこなして答えを見つけ出せばいい、なんてことはない。

こんなに覚えるの?
ってか覚えるって何?

何で覚えられないの?
時間をかけて覚えたのに、もう忘れたの?

それぞれの立場で、いろいろ思うところがあるかもしれないけれど、嘆いても仕方ない。
学校側が出した条件をクリアするしかないですよね。

踏ん張れ、子どもたち。
粘れ、大人たち。

駅に向かう道は、すっかり紅葉しています。
今年も、あとわずかですね。

~R~
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