覚える作業

「ケータイ忘れたから電話貸してください」と言うので、
教室の電話を渡したら、しばらくじっとしている子がいました。
「どうしたの？」と聞いたら、
「先生、電話番号がわかりません」
「！！！」
家の電話番号がわからないって、そんなことあるの？
心配になって子どもたちに聞いてみたら、
他にも、わからないという子やあやふやの子がいました。
中には、家の住所もわからないという子も。
確かに、
今はいちいち番号を押して電話をかけることは少ないし、
年賀状などに自分の住所をひたすら書くこともない。
さまざまなツールが多くのことを記憶してくれて、
それらを使いこなせれば何ら困ることはありません。
それは一見、便利で楽なようですが、
自然に覚えられていたことが、
今は、覚えようと思って覚えないと、覚えることができないと考えると、
それは不便で、とても大変なことのように思います。
防犯のためにと、携帯電話を持っている子は多いですが、
家に忘れたとか、充電が切れたとか言っている子が結構います。
中には、SIMカードのエラーで使えなくなったと言っていた子もいました。
「今回はたまたまだよ」と子どもたちは笑いますが、
もしもの時のために、
よく使う電話番号や、お迎えに来てもらうなら家の車のナンバーなど、
自分に必要なことは覚えておきましょうよ。
～R～
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