冬期講習 4日目-2

5年生の旅人算、結構、苦戦しますね。
なので、今日授業でやった問題を少し解説。
問題
 東町から西町までの道のりは12000mあり、A君は東町から毎分240mの速さで西町に向かい、B君は毎分80m、C君は毎分60mの速さで西町から東町に向かう。A君はC君に出会うとすぐに東町に引き返し、その後、B君に追いつくとまた向きをかえ西町に向かう。3人が午前10時に同時に出発する時、A君は何時何分に西町に到着しますか。
解説
 まずは線分図です。問題に書いてある通りに線分図にしてみます。実はこの作業が一番重要です。
 ポイントとしては、
  A君とC君が出会う → この間にもB君は進んでいるはず。
  A君がB君に追いつく → この間にもC君は進んでいるはず。
 つまり、同じ時間を1つの単位と考えて、必ず全員を進めておくということです。
 下の図では、時間ごとに線分図の色を 赤 青 緑 としています。
ex071228_4.png
 さて、ここまで書ければ、ほぼこの問題はもらったも同然です。
 A君とC君の和が12000mですから、 12000m÷(240+60)=40分 つまり 赤は40分です。
 すべての赤の部分に40分と書き込むと、速さと時間が出ている部分から道のりを出してしまいましょう。
 240×40=9600m ・ 80×40=3200m ・ 60×40=2400m
ex071228_3.png
 次にA君がB君に追いつきますから、A君とB君の青い線分図の差は3200-2400=800m
 追いかけの旅人から 800÷(240-80)=5分 つまり 青は5分です。
 また、さっきと同じように全ての長さを求めると、
ex071228_2.png
 あとは緑ですが、A君の緑を見てみると、400+3200=3600m と分かります。
 よって、緑の時間は 3600÷240=15分 です。
 また、同じように緑の線分図を埋めてみましょう。
ex071228_1.png
 
 これですべてが埋まりました。
 答えはというと、午前10時+40分+5分+15分=午前11時です。
面倒な問題に見えますが、解くこと自体は別に難しいものではありません。
要は線分図が書けるかどうか が全てのポイントです。
しっかりと復習しておきましょう。

コメント